1月も終わりに近づき、研究室では4年生が卒論発表のポスター作成に追われています。今の4年生は当学部の1期目ということもあり、お手本となる先輩がいません。教員も手探りしつつ指導している状況ですが、そんな状況でも頑張って作業を進めてくれています。
一方で、3年生にとって1月中頃は期末試験の時期です。先週ごろに終わり、早くも卒論に向けて動き出している学生もいます。前回の記事では、調査に使う砕波帯ネットを作っている様子を紹介しましたが、無事に完成しました!
※砕波帯ネットとは、波打ち際にやってくる魚の仔稚魚を捕まえるための漁具
そこで早速試しに使ってみることに(海域での地曳網の使用には許可が必要です)。
ところが高さがたりず、網がうまく開いてくれません。
本調査の日程が近いにもかかわらず、作りなおすことになってしまいました。
(水温10度以下の寒い中で頑張ったのに...)
それでも、1度作ったことがあったからか、2回目はわずか2日間でスムーズに作ることができました。そうそう、私の遠い記憶ではこんな感じ。仔魚とれそう!
ちょうど毎月恒例の地曳網調査があったので、そちらにも持っていくことに。
さて、昨年の4月から始めたこの調査ですが、11月までは4年生のstさんが頑張ってくれて、せっかくだから1年間データをとろうということになり継続しています。
しかしここは冬になると北風が入り、波が高くなるため調査が大変になります。
この時期は魚が少ないのですが、常連のクサフグと出会えました。
あとは仔魚(魚の赤ちゃん)が数個体。でも今回は魚以外で面白い生き物が。
まずはイカ類の幼生。小さいながらもパタパタと泳ぎ、スミも吐いていました。
丸っこい形をしていますね。種類はわからず…。
そしてちょっと驚いたのがタルマワシ!甲殻類の仲間で、サルパと呼ばれるプランクトン類に寄生します。変わった名前は、樽のようなサルパの内側に入り生活しているところが、樽を回しているように見えたからだとか。
エイリアンのような風貌で、とても面白い生き物です。調査に同行していた学生さんも興味津々でした。
さてさて、冒頭でお話していた砕波帯ネットも無事に使えることがわかり、いよいよ月末から調査に入ります。こちらは日本人にもなじみ深いアユを対象にする予定です。
学生の頃、沖縄でリュウキュウアユの調査をお手伝いしていたので、前から
いつか本土のアユも調べたいなと思っていました。
こちらも学生さんが頑張って調べてくれることを期待しています。笑
くにしま
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